クラシック音楽

グリーグ「ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)」|カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

グリーグ「ペール・ギュント」&シベリウス「フィンランディア」 グリーグ「ホルベルク組曲」

グリーグの管弦楽曲の中で「ペール・ギュント」に次いで人気の高い曲と言っても過言ではない「ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)」。
(人気については個人の感想です…)

今回は、「ホルベルク組曲」をカラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で聴いた感想をお伝えします。

カラヤン・ゴールドシリーズ【CD】からの選曲です。

■グリーグ「ペール・ギュント」第1・2組曲/ホルベルク組曲:シベリウス「フィンランディア」/「悲しきワルツ」他

  • 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • ドイツ・グラモフォン カラヤン・ゴールドシリーズ
  • 発売:ポリドール株式会社【POCG-9358】

グリーグ作曲「ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)」とは

ノルウェー・ベルゲン旧市街の倉庫群【ブリッゲン】ノルウェー・ベルゲン旧市街の倉庫群【ブリッゲン】

グリーグはノルウェー・ベルゲン出身の作曲家です。

「ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)」は、グリーグと故郷を同じくするルズヴィ(ルトヴィ)・ホルベアを記念して作曲されたのでした。

ルズヴィ(ルトヴィ)・ホルベアは文学者、哲学者、劇作家として活躍した人物です。
1684年(天和4年・貞享元年 )12月3日に生まれ、1754年(宝暦4年)1月28日に亡くなりましたが、「デンマーク文学の父」呼ばれています。

わたなびはじめ
わたなびはじめ
「ホルベルク」は「ホルベア」のドイツ語読みです。

「ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)」が作曲されたのは1884年(明治17年)。

当時41歳だったグリーグは、ホルベアの生誕200周年の記念祭用にベルゲン市から次の作曲依頼を受けたのです。

  1. 祝典カンカータ
  2. ピアノ独奏曲

そのため「ホルベルク組曲」は、もともとピアノ独奏曲として作曲されました。

作曲の翌年の1885年(明治18年)に、グリーグ自身が弦楽合奏用の組曲に編曲したのでした。

今回ご紹介しているのは、弦楽合奏用の「ホルベルク組曲」です。

わたなびはじめ
わたなびはじめ
ペール・ギュントのように劇付随音楽の中から抜粋して作られたわけではないんだね。

ホルベアは18世紀に生きた人物なので、グリーグはバロック形式を意識して「ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)」を作っています。

エドヴァルド・グリーグとは

グリーグ像グリーグ像

エドヴァルド・グリーグは、ノルウェーの作曲家です。
グリーグについては、『すぐわかる!エドヴァルド・グリーグとは|ペール・ギュントや抒情小曲集で有名な作曲家の生涯について』をご参照ください。

すぐわかる!エドヴァルド・グリーグとは
すぐわかる!エドヴァルド・グリーグとは|ペール・ギュントや抒情小曲集で有名な作曲家の生涯についてノルウェーの作曲家エドヴァルド・グリーグとは、どのような生涯を送ったのでしょうか?ペール・ギュントや抒情小曲集で有名な作曲家の生涯について、わかりやすくご紹介します!...

わたなびはじめの感想・グリーグ「ホルベルク組曲」

ノルウェー・ベルゲン(ケーブルカーからの眺め)ノルウェー・ベルゲン(ケーブルカーからの眺め)

ここからはカラヤン・ゴールドシリーズ【CD】に収録されたヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で、グリーグの「ホルベルク組曲(ホルベアの時代から)」を聴いた感想をご紹介します。

【 】は今回聴いたCDの演奏時間です。

■第1曲:前奏曲【2分57秒】

バロック時代の組曲に倣って配置された前奏曲だと思います。

軽快かつリズミカル。(同じことかな?)
天気の良い日に、野原で駆け足でもしているかのような印象を受けます。
(個人的には運動音痴ですが…)

テンポがよく元気になれるような前奏曲です。

■第2曲:サラバンド【4分16秒】

サラバンドとは、大雑把に表現するなら厳かな3拍子の舞曲のこと。
一般的にバロック時代の組曲には、アルマンドやクーラントといった舞曲とともに組み込まれていました。

穏やかな曲の始まり。
前奏曲とはガラリと違った雰囲気を感じさせます。

チェロの音色もステキです。

優雅で包容力があり、それでいて少しだけ憂いを含んでいるような美しい雰囲気の楽曲です。

■第3曲:ガヴォットとミュゼット【3分49秒】

ガヴォットはフランスのフォークダンス。
ミュゼットもフランスの民族音楽です。

この第3曲では、ガヴォットがミュゼットを挟んで繰り返されます。

ミュゼットでは、チェロがバグパイプのドローン音(ブ~っと長く続く音色)を表現しています。

舞曲の組み合わせなので全体に軽快ですが、ラストはバロックっぽくキラキラした感じの終わり方です。

■第4曲:アリア【5分51秒】

この曲の場合のアリアとは、「独唱曲」ではなく「独唱曲をイメージさせる楽曲」と考えるべきなのでしょう。

明暗で表現するなら、決して明るいとは言えません。
厳かで憂いに満ちているのですが、美しい楽曲です。

弦楽器の音色が美しくて、心に染み入ります。
感傷的な気持ちになりたいときに合っているかもしれませんね。

■第5曲:リゴードン【3分56秒】

リゴードンは南仏プロヴァンス地方が発祥とされている舞曲です。
バロック時代の組曲で度々用いられていました。

曲の冒頭から軽快でスピーディー。
じっくりと聴かせる中間部を挟み、徐々にムードは明るい方に。

最終的にはバロックっぽい軽快さでサッパリとしたエンディングを迎えます。

「ホルベルク組曲」でグリーグは、舞曲の持つ明るい雰囲気と心に訴えるアリアを絶妙に組み合わせている気がします。

短い楽曲の組み合わせなので、退屈することなく楽しんで聴くことができました。

わたなびはじめ
わたなびはじめ
個人的には第3曲の「アリア」が印象的だったなぁ。

カラヤンとベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏は、やっぱりすばらしい!
そう思ってしまいました。

まとめ

グリーグ「ホルベルク組曲」
  1. ホルベルク組曲はもともとピアノ独奏曲として作曲された。
  2. グリーグ自身が管弦楽用に編曲した。
  3. ホルベルク(ホルベア)は、「デンマーク文学の父」と言われる人物。

■関連CDのご案内です。
    

グリーグ:≪ペール・ギュント≫第1・第2組曲 ホルベルク組曲 シベリウス:フィンランディア/悲しきワルツ トゥオネラの白鳥 [ ヘルベルト・フォン・カラヤン ]

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