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コロナ禍の暑い夏、自然の風景を音楽で味わう!ベートーヴェン交響曲第6番「田園」|カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

ベートーヴェン交響曲第6番
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コロナ禍の暑い夏。

東京から他県への行楽は控えている現在。

自然の風景を音楽で味わいたいと思い、ベートーヴェン交響曲第6番「田園」を聴くことに。

カラヤン指揮、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で楽しみました。

■カラヤン / ベートーヴェン:交響曲《運命》《田園》

  • 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
  • 演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
  • ドイツ・グラモフォン カラヤン・ゴールドシリーズ
  • 発売:ポリドール株式会社【POCG-9351】

ベートーヴェン作曲 交響曲第6番「田園」とは

信濃の田園風景信濃の田園風景

ベートーヴェンが交響曲第6番を完成させたのは、1808年(文化5年)のことでした。この交響曲に付けられた標題の「田園」は、作曲者であるベートーヴェン自身によるものです。

交響曲第6番「田園」は、5つの楽章で構成されています。
【 】は今回ご紹介しているCDの演奏時間です。

  1. 田舎に到着したときの愉快な気持ちの目覚め【9分04秒】
  2. 小川のほとりの情景【10分19秒】
  3. 田舎の人々の楽しい集い【3分08秒】
  4. 雷雨、嵐【3分23秒】
  5. 牧歌 嵐のあとの幸せと感謝の気持ち【8分25秒】

※第3楽章~第5楽章については連続演奏されます。

各楽章の表題には風景を描写したような印象を受けるものもありますよね。しかしベートーヴェンが「田園」交響曲に込めた想いは、風景画のような音楽ではなく、あくまでも感情を音楽で表現することでした。

生まれ故郷のボンを離れウィーンに移ってからのベートーヴェンは、夏には田舎で自然の中に身を置くことも多く、自然から感じる幸福感を神に感謝するメモも残しています。このような気持ちが根底にある状態で、ベートーヴェンは交響曲第6番「田園」を作曲したのでしょう。

ベートーヴェンが交響曲第6番「田園」の作曲に費やしたのは、1808年(文化5年)の春~秋にかけての約6か月間です。曲に対する大まかな構想(スケッチ)はそれ以前から練られていました。

交響曲第6番「田園」の初演は、1808年(文化5年)12月22日にウィーンのアン・デア・ウィーン劇場にてベートーヴェン自身の指揮により行なわれました。同じ演奏会では、第5交響曲「運命」やピアノ協奏曲第4番、合唱幻想曲なども演奏されています。

交響曲第6番「田園」が初演された演奏会は、聴きごたえのあるプログラムになっていますね。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンについて

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ベートーヴェンについては『すぐわかる!ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンとは|その生涯と作品たち』をご参照ください。

ベートーヴェン
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わたなびはじめの感想:ベートーヴェン 交響曲第6番「田園」について

ベートーヴェン交響曲第6番

ここからはカラヤン・ゴールドシリーズ【CD】で聴いたベートーヴェン交響曲第6番「田園」の感想をお伝えします。指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン、演奏:ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団です。

■第1楽章「田舎に到着したときの愉快な気持ちの目覚め」

多くの方がどこかで聴いている、馴染みのある旋律で始まります。軽快で爽快感を感じます。

自然に触れたときの解放感に満ちた心境が表現されているのでしょう。中盤から後半にかけて、喜びあふれる感情が大きくなっていくかのような描写があります。

すでに述べましたが、おそらくはどこかで耳にしている親しみのある旋律が繰り返されるので、素直に聴きやすい楽章だと思います。

■第2楽章「小川のほとりの情景」

第1楽章とは雰囲気が変わり、落ち着きを感じる始まりです。流麗で、ときに心地よいリズムを刻みながら進行していきます。

単なる風景の描写ではないとはいえ、自然をイメージさせられます。明るく朗らかな雰囲気で満ちています。

いやはや弦楽器の奏でが美しい!鳥たちを表現しているフルート(ナイチンゲール)、オーボエ(ウズラ)、クラリネット(カッコウ)も心地よいです。

部屋の中で森林浴を体験しているような気分になることができます。

■第3楽章~第5楽章

●第3楽章「田舎の人々の楽しい集い」
楽し気な雰囲気で始まり、盛り上がっていきます。短い楽章ですが、楽器がイキイキと活躍します。特にオーボエ、クラリネット、ホルンが印象的です。途中で断ち切れたように終わり、次の楽章が始まります。

●第4楽章「雷雨、嵐」
激しい嵐の訪れを感じます。弦楽器がうねるように劇的な情景を表現しています。ベートーヴェンらしいというか、交響曲第5番「運命」にも似た感覚を覚えます。最後のフルートが希望を与えてくれます。

●第5楽章「牧歌 嵐のあとの幸せと感謝の気持ち」
嵐が過ぎ去ったためか、穏やかに少しずつ気持ちが開放的になっていきます。解放的な喜びとひしひしと感じる感謝が入り混じっているかのようです。最後は静かに、でも少しだけ華やかに終わります。

目を閉じて交響曲第6番「田園」を聴いていると、心が穏やかになります。もちろん部分的には激しさを感じる場面もありますが、ほがらかな気持ちが心を占めています。

コロナ禍で自然に親しむ機会を持てなさそうですが、せめて気持ちだけでも穏やかに過ごしたいものです。

まとめ

ベートーヴェン・交響曲第6番「田園」
  1. 交響曲第6番「田園」はベートーヴェンが1808年に作曲した交響曲。
  2. 5つの楽章で構成されている。
  3. 第1楽章はおそらくどこかで聴いている旋律。

■関連CDのご案内です。
    

指揮ヘルベルト・フォン・カラヤン、演奏ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によるベートーヴェン交響曲 第5番「運命」&第6番「田園」です。

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