「オー・ホーリー・ナイト」を初めて聴いたのは日本語の歌詞でしたが、詞と曲の美しさに感動したのを覚えています。
イエス・キリストの誕生を祝うクリスマスの時期。
透明感のある美しさを持つレオンティン・プライス(ソプラノ)の歌声と、ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の演奏で楽しみました。
■カラヤン/アヴェ・マリア
- ソプラノ:レオンティン・プライス
- コーラス:ウィーン楽友協会合唱団
(合唱指揮:ラインホルト・シュミット) - 演奏:ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
- 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
- DECCA【UCCD-9510】
- 発売・販売元:ユニバーサル ミュージック株式会社
オー・ホーリー・ナイト(アダン作曲/トットザウアー編曲)とは

「オー・ホーリー・ナイト」を作曲したのは、フランスの作曲家であり音楽評論家でもあるアドルフ・アダン(1803年~1856年)です。
アドルフ・アダンは、バレエ音楽やオペラ(歌劇)を多数残しています。
もともとの歌詞はカポー・ド・ロクモールによるフランス語ですが、ジョン・サリバン・ドワイトが英語に翻訳する際にオリジナリティーを加えたらしいのです。
現在ではジョン・サリバン・ドワイトの歌詞(英語版)の方がよく知られています。日本語訳も、ジョン・サリバン・ドワイトによる英語版を基にしているのが一般的でしょう。
イエス・キリストの降誕を称えるすばらしい作品です。
曲名も原題はフランス語で「クリスマス・キャロル」や「クリスマスの賛美歌」を意味する「Cantique de Noël」でした。
日本では「さやかに星はきらめき」としても知られている楽曲です。
個人的感想だけれどね。
わたなびはじめの感想:オー・ホーリー・ナイト(アダン作曲/トットザウアー編曲)について

ここからは『カラヤン/アヴェ・マリア』に収録されている、アダン作曲/トットザウアー編曲「オー・ホーリー・ナイト」の感想をお伝えします。
※【 】は、今回聴いたCDでの演奏時間です。
■オー・ホーリー・ナイト【4分25秒】
美しい菅弦楽による前奏で始まります。
レオンティン・プライスのソプラノの歌声が、伸びやかにかつ厳かに響き渡ります。清らかでありながら凛(りん)とした強さも感じます。
サビの部分の歌声と管弦楽による演奏はドラマチックなほどに美しいです。
今回ご紹介しているソプラノ歌手レオンティン・プライスが歌う「オー・ホーリー・ナイト」は独唱のため、アルト、テノール、バスが加わった重唱とは違い、高音域の歌声のすばらしさを堪能できます。
カラヤンが指揮するウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のハーモニーも美しいです。
イエス・キリストの降誕を称えるすばらしいクリスマス・キャロルです。

まとめ
- 「オー・ホーリー・ナイト」を作曲したのは、19世紀に活躍したフランスの作曲家アドルフ・アダン。
- 原詩はカポー・ド・ロクモールによるフランス語だが、ジョン・S・ドワイトの英語版が広く知られている。
- ドラマチックで美しいクリスマス・キャロルのひとつ。
![]() |
価格:1,255円 |