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2004年に東京都美術館で開催された「ウィーン美術史美術館所蔵 栄光のオランダ・フランドル絵画展」を振り返る

栄光のオランダ・フランドル絵画展
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2004年(平成16年)に東京都美術館で開催された「ウィーン美術史美術館所蔵 栄光のオランダ・フランドル絵画展」。

フェルメールの作品を鑑賞できるということで興奮したのを覚えています。

どのような特別展だったのかを振り返ってみたいと思います。

ウィーン美術史美術館所蔵 栄光のオランダ・フランドル絵画展の想い出

栄光のオランダ・フランドル絵画展

「ウィーン美術史美術館所蔵 栄光のオランダ・フランドル絵画展」には、ウィーン美術史美術館が所蔵する膨大なコレクションのうち16世紀~17世紀のオランダ・フランドル絵画にフォーカスした作品が展示されました。

なかでも最大の目玉は、世界に30数点しか存在しないヨハネス・フェルメールの作品のうち「画家のアトリエ(絵画芸術)」が来日したことでした。
日本はおろかアジア初公開だったようです。

フェルメールの他にも、レンブラント、ルーベンス、ファン・ダイクといった画家の作品も展示されていました。

東京美術館に行く当日、私はフェルメールの「画家のアトリエ(絵画芸術)」観たさに、心が焦り気味の状態で急いだのを覚えています。

実際に展覧会会場に足を踏み入れると、西洋絵画の巨匠たちの作品はもちろんのこと、私の知らない画家の作品にも魅了されました。

作品を鑑賞したことにより興奮と感動で満たされた気持ちを忘れないために、ミュージアムショップでは図録購入も怠りませんでした。

ウィーン美術史美術館に赴いて、歴史的建造物の中で作品をじっくりと鑑賞してみたい気持ちはありますが、なかなかそうはできないもの。

「ウィーン美術史美術館所蔵 栄光のオランダ・フランドル絵画展」を実現させてくださった、東京都美術館をはじめとする主催者、後援、協賛、協力してくださった機関・企業に感謝しています。

ちなみに東京都美術館もレンガが特徴的で、外観を一目見ただけでは感じ取れないほど広く、落ち着いた雰囲気のステキな美術館です。

絵画を鑑賞するだけでなく、美術館の雰囲気を楽しむことも好きな私にとって、身近な憩いの空間のひとつでもあります。

ウィーン美術史美術館とは

ウィーン美術史美術館ウィーン美術史美術館

ウィーン美術史美術館は、その名の通りオーストリアのウィーンにある美術館です。

フランツ・ヨーゼフ1世の指示により建設され、1891年(明治24年)に開館した歴史ある美術館で、古代エジプト、ギリシャ・ローマ時代の美術作品や約8,000点の絵画が収蔵されています。

現在は組織の上ではウィーン大学の一部局という位置づけになっています。

コレクションを遡ればハプスブルク家が栄える基盤を築いた神聖ローマ帝国のローマ皇帝 マクシミリアン1世に至ると言われています。その後も歴代の君主がコレクションを充実させていきました。

興味深いのは、世界で最初の収蔵品の図版が入ったカタログが製作されたことです。1659年(万治2年)にはカタログが制作されていたというのですから、現存していればそれ自体が美術的価値を持っていそうですよね。

ウィーン美術史美術館の主な収蔵品をご紹介します。

  • 「ヴェネツィアの若い婦人」:アルブレヒト・デューラー【1505年】
  • 「草原の聖母」:ラファエロ・サンティ【1506年】
  • 「ユピテルとイオ」:コレッジョ【1531年~1532年】
  • 「子供の遊戯」:ピーテル・ブリューゲル【1560年】
  • 「バベルの塔」:ピーテル・ブリューゲル【1563年】
  • 「雪中の狩人」:ピーテル・ブリューゲル【1565年】
  • 「ゴリアテの首をもつダビデ」:ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオ【1606年~1607年頃】
  • 「青いドレスのマルガリータ王女」:ディエゴ・ベラスケス【1659年】
  • 「画家のアトリエ(絵画芸術)」:ヨハネス・フェルメール【1667年】

etc...

東京都美術館について

東京都美術館(上野)東京都美術館(上野)

そもそもの目的が「都民のための美術の振興を図る」という東京都美術館条例に基づいて設立されたのが東京都美術館です。

日本で最初の公立美術館として1926年(大正15年)に開館しました。当時は「東京府美術館」という名称ででした。

東京都美術館は2012年(平成24年)にリニューアルしています。その際に掲げられた管理運営の基本方針と4つの役割をご紹介します。

東京都美術館の使命(ミッション)
新しい東京都美術館は、「アートへの入口」となることを目指します。展覧会を鑑賞する、子供たちが訪れる、芸術家の卵が初めて出品する、障害を持つ人が何のためらいもなく来館できるすべての人に開かれた「アートへの入口」として生まれ変わります。
新しい価値観に触れ、自己を見つめ、世界との絆が深まる「創造と共生の場=アート・コミュニティ」を築き、「生きる糧としてのアート」と出会う場とします。そして、人びとの「心のゆたかさの拠り所」となることを目指して活動していきます。

東京都美術館の4つの役割

  1. 世界と日本の名品に出会える美術館
  2. 伝統を重視し、新しい息吹との融合を促す美術館
  3. 人々の交流の場となり、新しい価値観を生み出す美術館
  4. 芸術活動を活性化させ、鑑賞の体験を深める美術館

出典:『東京都美術館公式サイト 美術館の概要 使命と4つの役割』
URL:https://www.tobikan.jp/outline/mission.html

「アートへの入口」というコンセプトがすばらしいです。これからも国内外の美術作品を紹介していただきたいですね。

東京都美術館のカフェ&レストラン

美術館のカフェやレストランはおしゃれな感じがいいですよね。美術作品を鑑賞した余韻に浸りつつ、優雅な時間を過ごせそうです。

東京都美術館にはカフェ・レストランが3か所あります。

  • cafe Art(中央棟1F):パンケーキやハヤシライス、自家製プリンなどが楽しめます。
  • RESTAURANT salon(交流棟1F):落ち着いた雰囲気でフレンチダイニングを楽しめます。
  • RESTAURANT MUSE(中央棟 2F):南北の壁面がガラス張りなので景色を楽しみながら、和食、蕎麦、丼類などを味わえます。

東京都美術館の所在地情報

東京都美術館(上野)東京都美術館(上野)

東京都美術館は、JR上野駅「公園口」から徒歩で約7分の所に建っています。

東京文化会館と国立西洋美術館の間の道を通り、しばらく直進します。広場を抜けて、上野動物園の右側にあります。

〒110-0007
東京都台東区上野公園8-36

まとめ

栄光のオランダ・フランドル絵画展
  1. フェルメール、レンブラント、ルーベンス、ファン・ダイクといった巨匠の作品を堪能。
  2. フェルメール作品を観ることができた貴重な特別展。
  3. ウィーン美術史美術館にも行ってみたい!

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