ザワツキとは違う、うるさいのとも違う、迫りくる威圧感と響き!
それがレッド・ツェッペリンの「カシミール」です。
エキゾチックな要素を加えたことにより、より深みを感じさせる名曲です。
■レッド・ツェッペリン / マザーシップ
- ワーナーミュージック・ジャパン
- 帯【WPCR-14841/2】
- ケース(背部)【WPCR-12783/4】
レッド・ツェッペリン「カシミール」とは

「カシミール」はレッド・ツェッペリンの6作目のアルバム「フィジカル・グラフィティ」に収録されている楽曲です。
今回は「MOTHERSHIP(マザーシップ)」というレッド・ツェッペリンのベストアルバムから紹介します。私が手にしているのは2007年(平成19年)にデジタル・リマスターされた盤です。
これからレッド・ツェッペリンの曲を聴きたいと思われるなら、まずは「MOTHERSHIP(マザーシップ)」からはじめるのがいいかもしれません。
ついついCDを購入することを想定して書いてしまいましたが、今はYouTube等でも視聴できますね。
その方が安上がりかな。
「カシミール」は1975年(昭和50年)に発表された曲です。レッド・ツェッペリンはアルバム販売主体のバンドでしたので、「カシミール」を収録した「フィジカル・グラフィティ」がその年に発売されたということになります。
レッド・ツェッペリンのメンバーは次の4人です。
- ロバート・プラント(ヴォーカル)
- ジミー・ペイジ(ギター)
- ジョン・ポール・ジョーンズ(ベース、キーボード)
- ジョン・ボーナム(ドラム)
この4人のうち、ジョン・ポール・ジョーンズを除いた3人が「カシミール」を作詞・作曲しました。
どうやら当時のジミー・ペイジには試してみたいリフが2つあったようです。そこでジョン・ボーナムの刻む8ビートに、リフをのせて繋ぎ、ロバート・プラントが詞をつけていきました。
これが「カシミール」の原型の誕生でした。
ジョン・ポール・ジョーンズは当時、一時的にバンドを離れていました。復帰後に「カシミール」の編曲で携わっています。
演奏に関してもジョン・ポール・ジョーンズのメロトロン(キーボード)無しにはこの曲は物足りないものになっていたことでしょう。アラビア風の魅惑的な演出は、ジョン・ポール・ジョーンズにかかっていますから。
「カシミール」は割りと長めの曲で、演奏時間は約8分30秒です。「天国への階段」よりも20数秒程長い曲となっています。
「カシミール」からは、レッド・ツェッペリンの音楽に対する奥深さが伝わってきます。間違いなくレッド・ツェッペリンを代表する楽曲のひとつです。
わたなびはじめの感想:レッド・ツェッペリン「カシミール」について

数年前のことでした。
幼い頃と違い、怪獣映画には興味を失っていた私でしたが、テレビのチャンネルを変えていたときにWOWOWで放送された映画「GODZILLA」の終わり際に遭遇したのです。
1997年(平成9年)に制作されたゴジラのハリウッド版でした。エンディングで流れたのが、何と、驚くことに「カシミール」のカバー曲でした。(ギターはジミー・ぺイジ。)
私は驚きを超えて、衝撃を受けてしまいました。
ゴジラのような迫力が求められる作品に「カシミール」を選曲するという発想には、ハリウッドぽさを感じずにはいられませんでした。
映画「GODZILLA」という作品は、終わりかけだったのでほとんど観ていません。エンディングだけが強烈な印象となって記憶に残りました。
私が普段「カシミール」を聴くときには、次のようなことを期待している気がします。
- 徐々に気持ちを高めたい!
- 集中力を高めるための準備。
- 純粋にレッド・ツェッペリンサウンドを楽しみたい!
etc...
加えて、気持ちを切り替えるときにもよく聴いているかもしれないですね。
力強さと迫力たっぷりの楽曲に幻想的な雰囲気がミックスされた、聴きごたえのある作品です。
レッド・ツェッペリンの魅力に触れられる1曲ですよ!
まとめ
- 「カシミール」はレッド・ツェッペリンのアルバム「フィジカル・グラフィティ」に収録された曲。
- クレジットは3人だけだが、編曲を含めるとメンバー4人で作った楽曲といってもいいと思う。
- 「カシミール」は、迫力と幻想的雰囲気の融合した曲。
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