我家には妻が幼かったころの歌声が収録されたレコードがあります。
保育園の卒業記念品にレコードが贈られたのです。
なんて粋な記念品でしょう。
「犬のおまわりさん」を歌う、幼い頃の妻の声が聴ける貴重な記録です。
でも...少しお手入れが必要な状態です。
40年以上前の妻の歌声が聴ける保育園卒園記念レコード

何気なくレコードを聴こうと思ったら、妻の保育園卒園記念レコードが出てきました。
全く関係のない生命保険会社の紙袋に入っているだけだったので、ボックス入りのレコードの隙間に入れることで折れないように保管してあったのです。ところが...久しぶりに手に取ってみるとカビだらけで悲しくなりました。
数年前にレコードプレイヤーで再生した音源をデジタル化した記憶はあったのですが、それっきり袋から取り出していませんでした。
それにしても保育園の卒園記念にレコードを贈るというのは、なんて粋な計らいでしょう!
カセットテープに録音したものでも貴重に感じられたと思うのにレコードなのですから、より特別感がアップします。
妻に確認したところ、保育園で歌声を収録したそうです。最初に卒園する園児全体で歌い、その後一人ずつみんなの前で歌ったとのこと。
やけにハリキッタ歌声だなと思ったのは、いいところを見せたかったのかもしれません。もしも自分が同じことをすると想像したら、人前に出るのが苦手な質(たち)なので委縮してしまったことでしょう。
レコードの片面には卒園児の合唱と園長先生の言葉が、その裏面には幼き頃の妻の独唱が収録されています。
2クラス分の園児の人数分+αの枚数のレコードを制作するには、それなりに手間がかかったことでしょう。1枚ずつ違うのですから。
現在の日本でレコードをプレスする機器を持っている会社は、東洋化成とソニーDADCジャパンの2社くらいだと思います。
卒園記念レコードのレーベルには、オーバー録音工業株式会社と記載されています。当時はこのような会社がたくさんあったのかもしれませんね。
今のようにスマホやデジカメなどで簡単に動画を残せなかった昭和時代。「思い出のアルバム」と銘打たれたこのレコードは、個人の貴重な記録のひとつだと思いました。
まとめ
- 保育園卒園記念レコードは保育園で収録された。
- 個人の独唱が収録されているのが特別な記念に思える。
- オーバー録音工業株式会社がレコード制作してくれたようだ。