2020年(令和2年)2月11日にディスクユニオン お茶の水クラシック館で購入した中古レコードの1枚を聴いてみました。
チャイコフスキー作曲の序曲「1812年」です。
安かったためか汚れがひどかったので、洗浄式レコードクリーナーでキレイにしてから聴くことに。
この記事では、序曲「1812年」とフィルハーモニア管弦楽団についてご紹介します。洗浄式レコードクリーナーの使い方についても簡単に触れますね。
■序曲「1812年」・チャイコフスキー
- 指揮:ヘルベルト・フォン・カラヤン
- 演奏:フィルハーモニア管弦楽団
- コロムビア【FCX 824】
■その他の収録曲
- ハンガリー行進曲(劇的物語「ファウストの劫罰」):ベルリオーズ
- ハンガリー狂詩曲 第2番:リスト
- 悲しきワルツ:シベリウス
- 舞踏への勧誘:ウェーバー/編曲ベルリオーズ
チャイコフスキー作曲・序曲「1812年」とは

作曲者のチャイコフスキーはロシアの人です。序曲「1812年」は、ロシアの人々にとっては歓喜の曲なのだと思います。チャイコフスキーは、歴史的な出来事を音楽で表現したのですね。
1812年(文化9年)といえば、かのナポレオンがロシア遠征を行なった年です。
退却を続けるロシア軍に対して、敵地に深く進軍したナポレオン率いるフランス帝国軍と同盟軍(約69万人)。物資の補給もままならず、ロシアの厳しい寒さも相まって敗北・撤退することに。
ロシアの人々にとって1812年は、感慨深い年になったのではないでしょうか?
序曲「1812年」は、1880年(明治13年)に作曲されました。
フィルハーモニア管弦楽団とは|設立とカラヤンの関係について

フィルハーモニア管弦楽団は、イギリスの管弦楽団です。本拠地としているのは、ロンドンにあるロイヤル・フェスティバル・ホールです。
フィルハーモニア管弦楽団の歴史はは1945年(昭和20年)に始まり、EMIのレコーディング・プロディーサーとして有名なウォルター・レッグによって創設されました。
ウォルター・レッグにしてみれば、EMIで発売するレコードの録音が最大の目的だったと思われます。
フィルハーモニア管弦楽団との演奏は、ヘルベルト・フォン・カラヤンにとって恩恵になったはず。なぜなら、当時のカラヤンは演奏(指揮)することを禁止されていたからです。
ウォルター・レッグは、演奏(指揮)することを禁止されていた頃のカラヤンに、フィルハーモニア管弦楽団とのタッグを組むことを認めます。この目論見は大成功しています。
しかし、1954年(昭和29年)にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者であったフルトヴェングラーが他界。その後、カラヤンがベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者となり、フィルハーモニア管弦楽団との関係は薄れます。他の理由としては、カラヤンがドイツ・グラモフォンとの専属契約を結んだことも関係しています。
フィルハーモニア管弦楽団は1964年(昭和39年)3月に解散します。
しかし1694年10月にはニュー・フィルハーモニア管弦楽団として活動を再開しています。その際の首席指揮者はオットー・クレンペラーでした。
チャイコフスキーとは

チャイコフスキーについては、『すぐわかる!チャイコフスキーとは|チャイコフスキーの生涯と代表作について』をご参照ください。

わたなびはじめの感想:チャイコフスキー 序曲「1812年」について

冒頭の部分はチェロとビオラのソロによる聖歌「神よ汝の民を救い」の場合と、合唱の場合があります。今回購入したレコードは、合唱ではありませんでした。
その後、悲劇を告げるような重々しい雰囲気になります。
序曲「1812年」の曲中にはフランス国歌「ラ・マルセイエーズ」も用いられ、ナポレオンのロシア遠征を彷彿とさせます。
クライマックスでは、大砲を5発発射する演出があり迫力があります。個人的にはその直後の、メロディーがらせん状に鳴り響いていくような場面が大好きです。
曲の終盤では華麗に鐘の音が鳴り響き、ロシアの人々の喜びが表現されているようです。ここでも大砲が鳴り響きます!
不穏な雰囲気で始まり、途中には平穏を感じるたおやかな旋律も盛り込まれているからね。
序曲「1812年」を現代に当てはめて例えるなら、映画音楽に似ているかな。
曲を聴きながら、情景がイメージできるから。
作品の最後のエンドロールで流れても違和感ないと思うよ。
曲の印象は痛快でメリハリがあるから、聴きやすいクラシック音楽だと思う。
ちなみに、レコードを収納するスリーブ(内袋)が特徴的でした。
ジャケットに収めると、棒状の部分が外に出る感じになります。
取り出しやすいし、ジャケット内部でスリーブがヨレにくいと感じました。

中古レコードをキレイに!洗浄式レコードクリーナーを使用

400円(税込)で購入した中古レコード。
ディスクユニオンで購入したレコードでは、これまで汚れが気になるモノはほとんどありませんでした。
値段が安かった理由には、ジャケットの痛みとレコード盤のキズと汚れがあったのでしょう。
そこで今回は、洗浄式レコードクリーナーを使用してレコードをキレイにしてから聴くことに。
洗浄式レコードクリーナーの使用については、『レコードクリーナーの使い方、レコードの音と保管を良好に!ナガオカ レコードクリーナーとレコクリン&レコクロス、洗浄式レコードクリーナー』でご紹介しています。
今回ご紹介しているレコードで使用風景を撮影しました。

■洗浄式レコードクリーナーのご案内です。
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まとめ
- 序曲「1812年」は個人的に好きな作品。
- カラヤンとフィルハーモニア管弦楽団の組み合わせも聴きやすい。
- 洗浄式レコードくりーは汚れが落ちる!
■カラヤン&ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団【CD】のご紹介です。
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