2021年(令和3年)の絵画にまつわる最初の回想は、2003年(平成15年)に国立西洋美術館で開催された「レンブラントとレンブラント派-聖書、神話、物語」展を中心にご紹介したいと思います。
西洋絵画を好きになるキッカケがレンブラントだったので、強い関心を持って観に行ったのを覚えています。
僕の絵画好きの入口(キッカケ)は親の影響だね。
【なびさんぽ】ではこれから数回にわたって、レンブラントにまつわる作品の感想や想い出、作品にまつわるエピソードなどをお伝えしていきますね。
なびさんぽ的「レンブラントとレンブラント派-聖書、神話、物語」展とは

レンブラントといえば、17世紀オランダ・バロック絵画を代表する画家のひとりです。「光と影の画家」と形容される表現力には、驚きと感動が入り混じります。
「レンブラントとレンブラント派-聖書、神話、物語」展では、何かの本で観たことのあった油彩画が数点ありました。
それらの作品を、実際に目にすることができただけでも大満足でしたが、それだけではありませんでした。これまでに鑑賞した絵画関連美術の中で「最も欲しい」と思った作品に出会ったのです。
ちなみに、この気持ちは現在でも変わっていません。私が「最も欲しい」と思ったのは、油彩画ではなく版画(ドライポイント)でした。
2003年(平成15年)の「レンブラントとレンブラント派」展のテーマは聖書、神話、物語ということで、個人的な印象としては聖書に由来する作品が多かった気がしています。
上図にある通り、チケットや図録(カタログ)にも旧約聖書の預言者エレミヤが使用されています。
私が心を奪われた作品の多くも聖書を題材に制作された作品でした。油彩画だけでなく版画においても卓越した描写力と表現力を発揮したレンブラントには畏敬の念を抱きます。
本物のレンブラント作品を魅せてあげたかったなぁ。
国立西洋美術館への思い

国立西洋美術館は、私が一番好きな美術館です。
西洋美術のすばらしい特別展を数多く開催しているだけでなく、美術館(建物)の雰囲気も大好きなのです。
それは「世界文化遺産に登録されたから」というわけではなく、1994年(平成6年)に開催されたバーンズ・コレクション展で初めて入館したときからの気持ちです。
バーンズ・コレクション展を通じて、西洋絵画への関心はより一層強くなりました。レンブラントだけでなく、印象派の作品にも魅力を感じることになったからです。
国立西洋美術館は私にとって「新たな興味の扉を開いてくれた美術館」だと言えます。
やっぱり、これまでに味わったことのない機会に触れることで、興味・関心の幅が広がっていくものなんだね。
国立西洋美術館にはこれからも、絵画とのすてきな出会いを提供し続けていただきたいです。

まとめ
- 上京前から好きだったレンブラント作品を生で鑑賞できた展覧会だった。
- 「レンブラントとレンブラント派-聖書、神話、物語」展では、最も欲しいと思える作品と出会えた展覧会。
- 国立西洋美術館は私にとって新たなキッカケ(興味・関心など)を与えてくれる美術館。