美術作品

憧れのロンドンの風景!クロード・モネ作「テームズ河と国会議事堂」|ブリヂストン美術館「モネ展」より

モネ展 テームズ河と国会議事堂

私にとって憧れの街ロンドンをクロード・モネが描いた作品「テームズ河と国会議事堂」。

ロンドンは文化、芸術、エンタメ、観光等の見どころがいっぱいの街です。

  • 大英博物館
  • ナショナル・ギャラリー
  • ロイヤル・バレエ団
  • ロイヤル・アルバート・ホール
  • 2階建ての赤いバス
  • ウェンブリー・アリーナ
  • O2アリーナ

etc...

BBCプロムス・ラストナイトコンサートや、英国ロイヤル・バレエ団公演(プロコフィエフの音楽による「ロミオとジュリエット」)も観たいですし、レッド・ツェッペリンにゆかりのある場所も見たいですね。
可能なら、MUSE(ミューズ)のライブをO2アリーナで体験してみたい!

このような感じなので、ロンドンは何度も行ってみたい街なのです。

そういえば、劇場版「けいおん」の舞台にもなっていましたね。

話を「テームズ河と国会議事堂」に変えますね。

クロード・モネ作「テームズ河と国会議事堂」は、晴れた日を描いていません。

「霧の都」と言われるロンドンとはいえ、なぜモネは晴れた日を描かなかったのでしょうか?
モネが描いている場所からそれほど遠くないと思われるビッグ・ベンも霞んでいますよね。

画面は全体的に灰色がかっていてパッとしていないにも関わらず美しい不思議な作品です。

今回は不思議なヴェールに包まれたような魅力的作品であるクロード・モネ作「テームズ河と国会議事堂」について、1994年(平成6年)にブリヂストン美術館(現:アーティゾン美術館)で開催された「モネ展」の図録をもとに思い巡らしてみました。

  • 制作年:1871年
  • サイズ:47 × 72.5cm
  • 油彩、キャンヴァス

クロード・モネ作「テームズ河と国会議事堂」

モネ展 テームズ河と国会議事堂

ロンドンは言わずと知れたイギリスの首都です。

2012年(平成24年)に開催されたロンドン・オリンピックで、ダニエル・クレイグ扮するジェームズ・ボンドがエリザベス女王をエスコートする演出には驚きました。

私はダニエル・クレイグ版「007」が大好きです。
史上最高のカッコよさを感じます。

先にも触れましたが、ロンドンは「霧の都」とも呼ばれます。
一日中霧が出ているというわけではなく、朝のうちに晴れることが多いようです。
特に冬に白い霧の発生が多いのは、大気の寒暖差が大きいことが関係しているようです。

それとは別に、19世紀のロンドンでは産業革命による大気汚染が深刻化した結果としてスモッグが発生していたようです。
この時期はまさにモネの生きていた時代です。

ではなぜフランス人のモネが、イギリスで過ごした時期があったのでしょうか?

当ブログでも何度か触れましたが、それには晋仏戦争が関係しています。
1870年(明治3年)にはじまったプロイセンとフランスの間で起こった晋仏戦争は、約10ヶ月間続きました。
モネはその戦火を逃れてイギリスやオランダで過ごしたのです。

「テームズ河と国会議事堂」は、全体的に灰色がかった抑制された色調の作品です。
ハッキリとした色調で表現されているものといえば、テムズ河に突き出た木材(?)で組まれた構造物とそこで作業する人々くらいです。
ビッグ・ベンや国会議事堂も霞んでいます。

しかしこの派手さのない雰囲気が、ある種幻想的ともいえる感覚を覚えさせるのです。

揺れ動く川面の表現からは、印象派の雰囲気を感じますよね。

モネがなぜ「テームズ河と国会議事堂」を描くのに、霧の日(または時間帯)を選んだのか?

その真意はわかりませんが、おそらくは「光」に関係があるのだと思います。

強い日差しの降り注ぐ光景だけでなく光がぼやける様子にも、モネは表現対象としての興味を持ったのかもしれません。
もしくは、「霧の都」を象徴する作品を描きたかったとも考えられます。

殺風景な景色にも思えますが、とても美しい魅力にあふれた作品だと思います。

クロード・モネについて

クロード・モネについての紹介は『すぐわかる!クロード・モネとは|印象派を代表する画家の生涯』をご参照ください。

すぐわかる!クロード・モネとは|印象派を代表する画家の生涯印象派を代表する画家のひとりクロード・モネとはどのような画家だったのでしょうか?モネの生涯と代表作をわかりやすくご紹介します。...

わたなびはじめの感想・クロード・モネ「テームズ河と国会議事堂」

ロンドン・ビッグベン&テムズ川ロンドン・ビッグベン&テムズ川

個人的には色調の明るい景色の作品が好きなのですが、クロード・モネの描いた「テームズ河と国会議事堂」にはどこか魅力を感じます。

付け加えるなら、「明るい色調」の範囲には雪景色などの「白色」も含んでいます。
少し矛盾しますが、夜の景色も好みです。

「テームズ河と国会議事堂」の色調は全体的に抑制されてはいますが、暗くはありません。
晴々とした明るさではありませんが、霧のヴェールが遠くに行くほど建造物を強く包んでいるようで幻想的です。

川面に小さく波立つ様子はザックリとしたタッチで描かれていますが、モネらしい印象派の画風を感じます。
近くでみると何だかよくわからないのに、一定の距離を置くと違和感なく認識できるというのが不思議です。

モネは上図(写真画像)の右手側からの視点で「テームズ河と国会議事堂」を描いたのでしょう。

イギリスでの産業革命がひと段落し、社会構造が大きく変革したであろうロンドン。
その街並みを、フランス人画家の目で捉えた一枚として「テームズ河と国会議事堂」は非常に興味深いです。

ちなみにビッグ・ベンの完成は1859年(安政6年)のことなので、モネが「テームズ河と国会議事堂」を描く約12年前ということになります。
ビッグ・ベンは、英国国会議事堂(ウェストミンスター宮殿)に付属する建造物(時計台)の愛称です。

私たちにとっては歴史を感じるビッグ・ベンも、当時はまだまだ新しい建造物だったのですね。

最後に、いつものわたなび流の感想で終わりたいと思います。
クロード・モネ作「テームズ河と国会議事堂」は、「自宅で鑑賞したい(欲しい)と思える作品」です。

目にするだけで、心が落ち着く感じがします。

まとめ

モネ作「テームズ河と国会議事堂」
  1. 「霧の都」ロンドンの霧は、産業革命当時はスモッグだったとも言われている。
  2. モネは晋仏戦争の戦火を避けてロンドンにも滞在していた。
  3. 「テームズ河と国会議事堂」は霧のヴェールを表現したステキな作品。

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