17世紀のイタリアで活躍した画家ドメーニコ・フィアゼッラ。
ジェノヴァ派でも指導的立場にあったフィアゼッラは、どのような生涯を送ったのでしょうか?
少ない情報ながらご紹介します。
ドメーニコ・フィアゼッラ、誕生~修業時代

ドメーニコ・フィアゼッラは、サルザーナで1589年(天正17年)に誕生します。現在のサルザーナは、イタリア・リグーリア州ラ・スペツィア県にある都市です。
ドメーニコ・フィアゼッラの父親は金や銀の細工師だったようです。ドメーニコにとって、最初に絵の手ほどきをしてくれたのは父親とジョヴァンニ・フランチェスコでした。
その後はジェノヴァに移り、ジョヴァンニ・バッティスタ・パッジに弟子入りします。
1607年(慶長12年)からの10年間はローマに移り、古典的な技法だけでなく新しい絵画の流れも身に付けます。
ドメーニコ・フィアゼッラ、画家として

ジェノヴァに戻ってからはパラッツォ・ロメッリーニのフレスコ画などの壁画や宗教画を制作していました。
わたなびはじめ
パラッツォとは「宮殿」や「官邸」などと訳される、イタリアの比較的大きな建物のことだよ。
ドメーニコ・フィアゼッラは、ジェノヴァ派の指導者としても活躍しました。多くのお弟子さんもいました。
画家としては、自然主義画家としての評価が高いようです。
ドメーニコ・フィアゼッラ、最期と作品

ドメーニコ・フィアゼッラは、1669年(寛文9年)にジェノヴァで亡くなりました。
なびさんぽで紹介しているドメーニコ・フィアゼッラ作品

【なびさんぽ】でご紹介しているドメーニコ・フィアゼッラの作品は次の通りです。
キリストとサマリヤの女 | 制作年:17世紀(完成日付の詳細は不明)。 【プーシキン美術館所蔵】 |
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わたなびはじめ
聖書から画題が選ばれていているね。
まとめ
ドメーニコ・フィアゼッラ
- ドメーニコ・フィアゼッラはイタリア・サルザーナ出身の画家。
- 師匠はジョヴァンニ・バッティスタ・パッジ。
- ドメーニコ・フィアゼッラは、ジェノヴァ派の指導者的存在の画家だった。