18世紀のヴェネチアで生まれ、活躍したヴェネツィア派の画家フランチェスコ・グアルディとはどのような生涯を送ったのでしょうか?
わかりやすくご紹介します。
フランチェスコ・グアルディ、誕生~修業時代~画家として

フランチェスコ・グアルディは、1712年(正徳2年)10月5日にイタリア・ヴェネツィアで誕生しました。父親や兄や弟らも画家でした。
1735年(享保20年)~1741年(元文6年・寛保元年)ミケーレ・マリエスキの下で修業したと言われていますが、おそらく最初の絵画に対する手ほどきは兄から受けたと思われます。ミケーレ・マリエスキは景観画を得意とする画家でした。
フランチェスコ・グアルディは兄ジョヴァンニ・アントーニオ・グアルディの経営していた工房で、弟ニコロとともに祭壇画などの制作を行ないました。1760年(宝暦10年)に兄が亡くなった後は、フランチェスコ・グアルディが工房を引き継ぎました。
フランチェスコ・グアルディは終生ヴェネツィアで過ごした画家で、故郷の独特な雰囲気を愛し讃えたと言われています。
フランチェスコ・グアルディは、都市景観画(ヴェドゥータ)を得意としたジョヴァンニ・アントーニオ・カナール(カナレット)の影響でカメラ・オブスキュラ(カメラの原型的光学機器)を用いて透視図法を取り入れた作品を描いています。カナレットの影響を受けたとはいえ、フランチェスコ・グアルディの風景画は独特の空気感を表現した作品が多く一線を画していました。
フランチェスコ・グアルディは都市景観図的な風景画の他にも、現実と幻想をミックスした幻想的風景画なども手掛けました。
フランチェスコ・グアルディ、最期となびさんぽで紹介している作品

風景画、都市景観画、幻想的風景画、風俗画などを描いたフランチェスコ・グアルディは、1793年(寛政5年)1月1日にヴェネツィアで亡くなりました。
ヴェネツィアのピアツェッタの眺め | 1775年~1785年に制作したと考えられている。 【プーシキン美術館所蔵】 |
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まとめ
- フランチェスコ・グアルディは、生涯ヴェネツィアで活動した画家。
- フランチェスコ・グアルディはヴェネツィア派の画家だった。