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世界的観光地の過去風景!ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニ作「ローマのトレヴィの泉」|東京都庭園美術館 「プーシキン美術館所蔵 イタリア・バロック絵画展」より

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1997年(平成9年)に東京都庭園美術館で開催された「プーシキン美術館所蔵 イタリア・バロック絵画展」。

今回はその図録から、ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニの作品「ローマのトレヴィの泉」をご紹介します。

世界的に有名な観光名所でもある「トレヴィの泉」。

わたなびはじめ
わたなびはじめ
実際に行ったことのある人方が羨ましい!

ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニ作「ローマのトレヴィの泉」とは

プーシキン美術館所蔵 イタリア・バロック絵画展 ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニ「ローマのトレヴィの泉」

■ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニ作「ローマのトレヴィの泉」

  • 制作年:1756年頃
  • サイズ:104.0 × 167.0cm
  • 油彩、カンヴァス

ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニの「ローマのトレヴィの泉」で描かれているのは、教皇ベネディクトゥス14世がトレヴィの泉を訪問した場面です。

トレヴィの泉といえば、バロック様式の建造物(ポーリ宮殿)背景にしたローマにある巨大な噴水です。ポーリ宮殿の壁面の中心にはポセイドン(ネプトゥヌス)の像が配置されています。

もともと人口の噴泉自体は、古代ローマ時代の皇帝アウグストゥスにより造られたものでした。その後、教皇クレメンス12世の命により、建築家のニコラ・サルヴィがジャン・ロレンツォ・ベルニーニのデッサンを基に改造することに。完成したのは1762年(宝暦12年)のことでした。

ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニが「ローマのトレヴィの泉」を描いたのが1756年(宝暦6年)頃ですから、ニコラ・サルヴィによって完成される前ということになりますね。

となると、「トレヴィの泉」がどの程度完成していたのかはわかりません。もしかするとジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニは、ジャン・ロレンツォ・ベルニーニのデッサンを見ていたのかもしれませんね。

建築家ニコラ・サルヴィは「トレヴィの泉」の完成前に亡くなっています。

ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニが描いた「ローマのトレヴィの泉」は、実際の「トレヴィの泉」よりも大きめに描かれている感じがします。

人々の描写の精緻さとそれに対するトレヴィの泉の壮大さにより、幻想的でダイナミックな雰囲気が伝わってくる作品です。

ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニとは

すぐわかる!ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニとは

イタリア・バロック絵画を代表する画家のひとりジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニについては、『すぐわかる!ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニとは』をご参照ください。

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わたなびはじめの感想:パンニーニ「ローマのトレヴィの泉」について

トレビの泉

私が実際に行ってみたい国や街には、ローマも含まれています。ベタかもしれませんが、もちろん「トレヴィの泉」も外せません。

トレヴィの泉に背を向けてコインを投げたりはしないと思いますが…

美しい場所ですから、実際に目にしたうえで写真に収めたいところです。

写真やテレビ等で観る「トレヴィの泉」は、観光に訪れた人々でいっぱいですよね。建物を含めた景観自体が芸術作品のようです。まさに「絵になるスポット」です。

ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニは、今からおよそ270年前くらいに活躍した画家です。時代的にはベートーヴェンが生まれる少し前の人物。

ジョヴァンニ・パーオロ・パンニーニが描いた「ローマのトレヴィの泉」は、壮大な空間に存在感のある光景として描かれています。

この作品が描かれた時代に「ローマのトレヴィの泉」を観た人は、「実際に行ってみたい!」と思ったのではないでしょうか?

それくらい魅力的な作品だと思います。

いつものごとくわたなび流に感想を述べさせていただくなら、「作品が壮大すぎて、私の部屋には不釣り合い(欲しいとまでは思えない)」という感じです。

「ローマのトレヴィの泉」のような作品は、美術館やバロック調の調度品で整えられたお部屋で鑑賞するのがよいのではないでしょうか。

その方が、鑑賞したときの印象もよりステキなものになるはずですから。

まとめ

パンニーニ「ローマのトレヴィの泉」
  1. ローマのトレヴィの泉を壮大に描いた作品。
  2. 実際に行ってみたくなるような魅力を感じる作品。

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