美術作品

いとおしさ溢れる!ジェイムズ・ジェブーサ・シャノン作「栗鼠」|東京都美術館 「ニューヨークを生きたアーティストたち」展より

ニューヨークを生きたアーティストたち_ジェイムズ・ジェブーサ・シャノン「栗鼠」

1994年(平成6年)に東京都美術館で開催された特別展、「ニューヨークを生きたアーティストたち」。

そこで目にしたのは、肩にリスをのせている少女の絵でした。

人と小動物が動いている一瞬を切り取ったかのようなその作品は、「栗鼠」という名を冠していました。

この作品を実際に目にしてから25年以上を経た現在。自分が体験した出来事もシンクロして、新たな印象を受けました。

この記事では、ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンの「栗鼠」をご紹介します。
併せて個人的なエピソードも添えますね。

ジェイムズ・ジェブーサ・シャノン作「栗鼠」とは

ニューヨークを生きたアーティストたち_ジェイムズ・ジェブーサ・シャノン「栗鼠」
  • 制作年:1896年
  • サイズ:94.3 × 51.1cm
  • 油彩、キャンヴァス

「栗鼠」と表記されるとピンとこないかも知れませんが、作品を観れば一目瞭然、「栗鼠」とは「リス」のことです。

鎌倉に行くとリスにお目にかかれる機会がありますよね。鶴岡八幡宮など、木や緑が多い場所で見かけます。

ジェイムズ・ジェブーサ・シャノン作「栗鼠」は、タイトルとは裏腹に可愛らしい女の子に目が行きます。それは次のことを考えると、仕方がないことです。

  • 画面の7割ほどは女の子が占有している。
  • 薄暗い背景のなか、女の子の白いドレスが目を引く。
  • 栗鼠が背景の色合いに馴染んでしまう。

おそらくジェイムズ・ジェブーサ・シャノンは、女の子と栗鼠の躍動感を表現したかったのではないでしょうか。

もしくは自身の作品に娘を描き込むことで、思い出を残したかったのかもしれません。娘がリスと戯れる楽し気な瞬間を、まるで切り取ったかのように描いていますよね。

だとするならば、「栗鼠」というネーミングはどうなのかとも思います。

わたなびはじめ
わたなびはじめ
上述したけれど、背景が暗いことが鑑賞者の視線を自然と明るい衣装の少女へと向かわせる大きな要因だよね。

穿った見方をするならば、「作品全体の印象とタイトルのギャップを狙った」のかもしれません。そうだとすると、敢えて作品名に女の子を示す文言を入れなかったことになります。

「栗鼠」が描かれてから100年程経過していますが、作品が汚れているような印象は受けません。完成当時の背景がもっと明るくて、リスが目立っていたというわけではなさそうです。(私個人の感想ですよ。)

さまざまなことを感じられる「栗鼠」。ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンの意図的な創作に、私が素直に乗せられているだけなのかもしれませんね。

とはいえ、こんな想像も楽しいですよ!

栗鼠(リス)じゃないけれど小動物との思い出

ぴゅー太ハムスターのぴゅー太です。

「栗鼠(リス)」ではありませんが、我が家では「ハムスター」を飼っていたことがあります。多い時には4匹いました。

その中に「ぴゅー太」という名前の白いハムスターがいました。ぴゅー太は少しおっちょこちょいで、ケージにぶら下がり、雲梯してはボタッ。これを繰り返していました。

冬にはハムスター用のヒーターを使用していたのですが…

そんなある日、ぴゅー太が身動きしなくなったのです。

ハムスターの寿命は犬や猫ほどには長くはないので、「死んでしまったのかな?」と悲しい気持ちになりました。試しに妻が手のひらにぴゅー太をのせて、指で心臓の辺りをピコピコ押してみました。

その時です。ぴゅー太が再び動き始めたのです!

こんなことが3回ほどありました。小動物は可愛いですよね!

ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンの「栗鼠」から、昔のことを思い出しました。

ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンとは

すぐわかる!ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンとは

19~20世紀にかけて活躍したアメリカ出身の画家ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンの生涯については、『すぐわかる!ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンとは』をご参照ください。

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わたなびはじめの感想:ジェイムズ・ジェブーサ・シャノン「栗鼠」について

シマリスシマリス

我が子がぴゅー太と戯れていたのも今は昔。

ぴゅー太の画像を探していたときに、我が子の幼い顔写真も見ることに。今では幼い頃の面影はほとんどありませんが…

ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンの「栗鼠」を連想させる画像を見たときには、素直に「可愛かったなぁ。」と思いました。

先にも触れましたが、ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンが「栗鼠」に描き込んだ少女は、自身の娘さん(キティ)です。他にも娘をモデルにした作品を残しているようです。

画家が自分の技術を用いて我が子の思い出を描くなんて、ちょっぴり羨ましいと思います。

現在はスマートフォンで手軽に済んでしまう「記録する」という行動が、時間を掛け、親の手によって行なわれたことで、単なる記録の範疇(はんちゅう)を飛び越えて、何倍もの価値が付け加えることになったのだと思います。

その価値には、親の愛情もたっぷりと入っていたことでしょう。そうでなければ、「栗鼠」のような温かみのある愛くるしい作品は完成しなかったと思います。

若い頃にはそれほど意識しなかった「思い出」という存在ですが、年齢を重ねるごとにその価値を増している気がします。50歳を間近に控えている現在だからこそ、昔とは違った感じ方を楽しめるのかもしれません。

ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンの「栗鼠」は、愛おしさがあふれている絵画です。

最後に、わたなび流の感想で終わります。

ジェイムズ・ジェブーサ・シャノン作「栗鼠」は、「是非とも、自宅に飾りたい!(欲しい)と思える作品」でした。

わたなびはじめ
わたなびはじめ
もう一度、ジェイムズ・ジェブーサ・シャノンの「栗鼠」をじっくりと眺めてみたいなぁ。

まとめ

ジェイムズ・ジョブーサ・シャノン作「栗鼠」
  1. リスと少女の動きが感じられる作品。
  2. 老いては良き思い出を思い出せるキッカケになる作品、かも?
  3. 「栗鼠」は心を和ませてくれる絵画。

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