ヨハネス・ブラームスはドイツの作曲家で、ベートーヴェン、J.S.バッハとともにドイツの偉大な音楽家「3大B」と形容される一人です。
ブラームスがどのような生涯を送ったのか?
代表作も含めてわかりやすくご紹介します。
ハイドン、モーツアルト、ベートーヴェンといった古典派の次の世代だね。
ブラームスとは、誕生と音楽教育

ブラームスは1833年(天保4年)5月7日にハンブルクで誕生しました。
ブラームスの家族は、それほど裕福な暮らしはしていなかったようです。
父親が市民劇場でコントラバスを演奏していたこともあり、幼少期のブラームスは父親から音楽を教わりました。
その後、7歳になるとピアノをオットー・フリードリヒ・ヴィリバルト・コッセルから習い始めます。ブラームスのピアノ習得能力は目覚ましく、3年後にはステージに立ち、その後アメリカでの演奏旅行の話を持ち掛けられるほどでした。
しかし、このアメリカ演奏旅行はピアノ教師コッセルの反対により実現しませんでした。
コッセルは自身の師であるエドゥアルト・マルクスゼンにブラームスを託すのでした。
ブラームスは13歳頃から家計を助けるために、レストランなどでピアノを演奏していました。
それほどの腕前だったブラームスですが、ピアノ奏者として道に専念することはしませんでした。
ブラームス、作曲をスタート&演奏旅行

ブラームスが作曲を開始したのは、マルクスゼンから指導を受け始めた頃からだと言われています。しかし、ブラームス初期の作品(楽譜)はブラームスにより破棄されています。
納得できない作品は、残したくなかったんだろうね。
ちなみにピアニストではなく作曲家を志したブラームスですが、その後、2つのピアノ協奏曲を作曲し、自ら初演しています。
- ピアノ協奏曲第1番:作曲【1854年~1857年】 初演【1859年(安政6年)1月22日】
- ピアノ協奏曲第2番:作曲【1878年~1881年】 初演【1881年(明治14年)11月9日】
1853年(嘉永6年)になると、ブラームスは演奏旅行に出ます。同行したのはハンガリー出身のヴァイオリニスト、エドゥアルト・レメーニです。
ブラームスはレメーニを通じてジプシー音楽を学んでいます。
演奏旅行中のブラームスとレメーニは、ヴァイオリニストのヨーゼフ・ヨアヒムに会います。ヨーゼフ・ヨアヒムは、後にブラームスのヴァイオリン協奏曲の初演(Vn)を務めた人物です。
ブラームスとレメーニは、フランツ・リストにも会います。このブラームスとリストの出会いは、それほど良いものではなかったようです。
しかし演奏旅行を共にしたブラームスとレメーニの関係は終わりを迎えます。詳細な原因は不明ですが二人は別行動をとり、ブラームスはヨアヒムのもとに戻りました。
その後、ブラームスはロベルト・シューマンと親しくなります。シューマンの家族との親交は、1856年(安政3年)のシューマン他界後も続きました。
1857年(安政4年)、ブラームスはリッペ=デトモルト侯国に音楽家として招かれます。3年間ほどそこで勤めました。
ブラームス、ウィーンへ

1862年(文久2年)、ブラームスはウィーンに移ります。ウィーン・ジングアカデミーの指揮者として招かれたのです。
その後、ウィーンに定住することになるブラームスですが、1868年(慶応4年・明治元年)に作曲した作品「ドイツ・レクイエム」は高い評価を得ました。
1876年(明治9年)には、19年の歳月を費やした「交響曲第1番」が完成します。
ブラームスは交響曲を4作遺しています。
ブラームス、晩年・最期と代表曲

ブラームスは1878年(明治11年)~1893年(明治26年)の期間中、8回イタリア訪問を行なっています。主な目的は作曲にあったようです。
1889年(明治22年)12月2日、「ハンガリー舞曲第1番」等がエジソンが発明した蓄音機に録音されました。史上初のレコーディングだそうですよ!
その後も作曲活動を続けたヨハネス・ブラームスでしたが、1897年(明治30年)4月3日に肝臓癌のためウィーンで亡くなりました。
ブラームスの代表曲もいくつかご紹介しましょう。
1868年 (慶応4年・明治元年) |
ドイツ・レクイエム |
---|---|
1869年 (明治2年) |
ハンガリー舞曲 |
1876年 (明治9年) |
交響曲第1番 |
1877年 (明治10年) |
交響曲第2番 |
1878年 (明治11年) |
ヴァイオリン協奏曲 |
1887年 (明治20年) |
ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 |
まとめ
- ブラームスは「3大B」のひとり。
- 若きブラームスは、ピアノ演奏で家計を助けていた時期がある。
- ブラームスの交響曲第1番は個人的に大好きな曲。
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