クラシック音楽

ちょっと苦手な曲!クロード・ドビュッシー作曲 バレエ音楽「遊戯」(2台ピアノ編曲版)|ヴラディミール&ヴォフカ・アシュケナージ

テニス

正直な感想としてはちょっと苦手な曲です。

なんでだろう?と自問しながら、クロード・ドビュッシー作曲 バレエ音楽「遊戯」(2台ピアノ編曲版)を聴いてみました。

ヴラディミール&ヴォフカ・アシュケナージのピアノ演奏で楽しみました。

■ドビュッシー&ラヴェル:2台ピアノのための作品集 アシュケナージ

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クロード・ドビュッシー作曲 バレエ音楽「遊戯」(2台ピアノ編曲版)

パリ(フランス)シャンゼリゼ通りパリ(フランス)シャンゼリゼ通り

「遊戯」は、クロード・ドビュッシーが1912年(明治45年・大正元年)に作曲したバレエ音楽です。

ロシアのバレエ団「バレエ・リュス」の主催者セルゲイ・ディアギレフの依頼によるものでした。
セルゲイ・ディアギレフといえば芸術プロディーサーでもあった人物で、その後、ラヴェルに舞踏詩「ラ・ヴァルス」も依頼することになります。

フランス語で「Jeux」という曲名の意味は「ゲーム」すなわち「遊戯」ということですが、単なるお遊び的な意味合いではないようです。

テニスをする二人の女性が一人の男性を巡り、恋敵として争うという意味が込められています。
その意味では「遊戯」ではピンとこない感じがします。
俗っぽい表現ですが「恋愛ゲーム」や「恋のかけ引き」といった方がしっくりくるのかもしれませんね。

ちなみに「Jeux」を英語にすると「play」となります。

上述のようにセルゲイ・ディアギレフから依頼を受けたドビュッシーでしたが、作品のテーマに共感できず一度は断っています。
「音楽的ではない」と感じたようです。

しかしセルゲイ・ディアギレフの次の対応が功を奏したようです。

  1. 報酬を2倍にした。
  2. ドビュッシーでなければダメなんだと説得した。

ということで、ドビュッシーは依頼を承諾したのでした。

バレエ音楽「遊戯」の制作期間は約2ヶ月間です。

バレエ音楽「遊戯」の初演は1913年5月15日(大正2年)で、シャンゼリゼ劇場(パリ)において上演されました。

指揮はピエール・モントゥー、台本&振付けはヴァーツラフ・ニジンスキー、美術・衣装を担当したのは画家でもあるレオン・バクストでした。
ヴァーツラフ・ニジンスキー自身も演者として、3人の主役の一人(男性)を演じています。

残念ながらバレエ音楽「遊戯」の初演の評判は良くなかったようです。
その後しばらくの間(1950年代まで)、聴衆から忘れられてします。

2週間後に初演されたイーゴリ・ストラヴィンスキーの「春の祭典」の怪我人も出た騒動の陰に隠れてしまったようでした。

管弦楽版のバレエ音楽「遊戯」から2台ピアノ版への編曲は、ドビュッシー自身によるものではありません。

当初ドビュッシーは出版社に対して、バレエダンサーの練習のためのピアノ独奏版や2台ピアノ版を作る約束をしていましたが、その気はなかったようです。

今回ご紹介しているバレエ音楽「遊戯」(2台ピアノ編曲版)は、ジャン=エフラム・バヴゼによる編曲です。

クロード・ドビュッシーとは

クロード・アシル・ドビュッシーは19世紀中期から20世紀前半に生きた、後期ロマン派のフランス人作曲家です。
メーテルリンクの戯曲を原作とした歌劇「ペレアスとメリザンド」、「牧神の午後への前奏曲」などの代表作があります。

クロード・ドビュッシーについては『すぐわかる!クロード・ドビュッシーとは|その生涯と作品たち』をご参照ください。

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ヴラディミール&ヴォフカ・アシュケナージについて

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わたなびはじめの感想・ドビュッシー バレエ音楽「遊戯」(2台ピアノ編曲版)

アシュケナージ「2台のピアノのための作品集」

ここからはドビュッシーが作曲したバレエ音楽「遊戯」(2台ピアノ編曲版)を聴いた感想をお伝えします。

序盤から不穏で落ち着かない雰囲気が漂います。

これにテニスをする男女3人の恋の行方を重ねるのは、不思議な感じがしてなりません。

バレエの振り付けは、私の頭の中で勝手にイメージされています。
コンテンポラリー系の振り付けににならざるを得ないと思うからです。
その点も私にとっては苦手意識を感じる要素ですね。

何だかわからないうちに約16分半の演奏が終わってしまいました。

楽曲全体がアヴァンギャルド(前衛的)というか、個人的には理解不能の領域に近い感じがします。
といいながらも、美しさが伝わってくるのが不思議なところです。

もしかすると、そこがバレエ音楽「遊戯」(2台ピアノ編曲版)の魅力なのかもしれません。

私個人としては苦手な作品です。
決してアシュケナージ父子のピアノ演奏のせいではありません。

自ら好んで聴こうとは思いませんが、苦手だから「嫌い」とまでは言えない何かを感じます。

おそらく私の好みは保守的で、伝統的な型(形式)のようなものに則っている作品の方が耳に馴染みやすいのだと思います。

バレエ音楽「遊戯」は管弦楽版も聴いてみたいところですね。

まとめ

アシュケナージ/ドビュッシー「遊戯」
  1. ドビュッシーは当初、この作品の依頼を断った。
  2. 「遊戯」は、約2ヶ月間で完成された曲。
  3. 今回聴いた2台ピアノ版はドビュッシーによる編曲ではない。

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